相続登記は自分でできたのに、なぜ建物登記はできないの?

【未登記建物で多い“つまずきポイント”を解説】

「相続登記は8年前に自分でやったんです」
「でも、今回の建物登記は…何をしていいのか全く分からなくて」

これは、実際に私のもとへ相談に来られた方が、最初に口にされた言葉です。

相続登記を一度経験している方ほど、
👉 「今回も自分で何とかできるはず」
👉 「法務局に行けば教えてもらえる」
と思ってしまい、そこで止まります。

しかし――
相続登記と建物登記は、まったく性質が違います。

この記事では、

  • なぜ相続登記はできたのに、建物登記で止まるのか
  • どこから専門家が必要になるのか
  • まず何を確認すればいいのか

を、専門用語を使わずに 解説します。


結論から言います

相続登記は「書類が中心」

建物登記は「現場が中心」

この違いが、すべてです。


Q1. 相続登記と建物登記は、何がそんなに違うの?

相続登記

  • 戸籍
  • 遺産分割協議書
  • 印鑑証明書

👉 書類がそろえば進む手続き

建物登記(特に未登記)

  • 建物が実在するか
  • どんな形か
  • 面積・構造はどうか

👉 現地で事実を確認・再現する手続き

つまり建物登記は、
📐 「測る」
📷 「確認する」
📄 「図面を作る」
という工程が必ず入ります。

ここが、個人で止まりやすい最大の理由です。


Q2. 法務局に行けば、やり方を教えてもらえるのでは?

ここも、よくある誤解です。

法務局は、

  • 書類の形式チェック
  • 受付・補正の指摘

はしてくれますが、

❌ 建物をどう測るか
❌ 図面をどう作るか
❌ 現地確認をどうするか

までは 教えてくれません

結果として、

「何度も通ったけど前に進まない」
「何が足りないのか分からない」

という状態になります。


Q3. ネットで調べても進まないのはなぜ?

理由はシンプルです。

ネット情報は「書類の名前」しか書いていないから。

実際の現場では、

  • 図面が存在しない
  • 建築確認がない
  • 増築が繰り返されている

といったケースがほとんどです。

👉 その場合は
「現況をどう再現するか」
を考える必要があります。

ここは、実務経験がないと判断できません。


Q4. どこから専門家(土地家屋調査士)が必要?

目安はここです👇

  • 建物の図面が一切ない
  • 未登記かどうか分からない
  • 増築している
  • 所有者がすでに亡くなっている

この時点で、
「まず相談」した方が早いです。

※ 実際に相談された方も
「もっと早く聞けばよかった」と言われます。


Q5. 相談前に、最低限これだけ確認してください

難しいことは不要です。

📷 建物の外観写真
📄 固定資産税の課税明細書

この2つがあれば、

  • 登記できるか
  • どの手続きになるか
  • 現地確認が必要か

ほぼ判断できます。


実際の相談事例

相続登記は自分で済ませていたものの、
建物登記で完全に止まってしまったケースについては、
こちらの記事で詳しく書いています。

👉「相続登記は自分でできたのに、建物登記で止まった理由」実体験はこちら


「自分でできる」と「自分でやるべき」は違います

🟥 相続登記は自分でできる
🟥 建物登記は「状況次第」

特に未登記建物は、

  • 放置すると相続人が増える
  • 同意が取りにくくなる
  • 結果的に費用と時間が増える

というケースを、私は何度も見てきました。


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※この記事は、未登記建物の相続・売却・登記相談の実例をもとに、
滋賀県大津市の土地家屋調査士が解説しています。

「自分のケースで登記できるのか分からない」
「書類が何も残っていない」
という段階でも問題ありません。

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一般的に「登記漏れ」、「登記忘れ」、「登記されてない」「登記必要?」の建物と呼ばれています。

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📚 参考リンク(公式情報)

法務省|相続登記の義務化
国土地理院|地積測量図・地図整備について
日本土地家屋調査士会連合会|調査士の業務とは

※この記事は、滋賀県大津市の土地家屋調査士・相続診断士 竹内貞直が、相談事例をもとに解説しています。


コメント

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