「うちは土地がたくさんあるから安心」「いずれ子どもが何とかするだろう」
そう思っていませんか？
実は、土地をたくさん持っている家庭ほど、相続でもめやすいという現実があります。
理由はシンプル。分けにくく、評価しにくく、感情的な要素も絡みやすいからです。
今回は、そんな「地主家系」にありがちな相続トラブルと、事前にできる対策をお伝えします。
■ なぜ“土地が多い家”はもめやすいのか？
地主家系に共通する相続リスクを挙げてみましょう。
① 土地は「分けにくい」
土地は現物なので、等分に分けるのが難しい資産です。
同じ面積でも、立地や形状、接道条件によって価値は大きく異なります。
② 評価額と感情のズレ
評価上は「平等」に分けたつもりでも…
• 「兄が良い土地を持っていった」
• 「私は使えない山林ばかり」
• 「収益物件は姉に渡って不公平」
といった不満がくすぶるケースが多発します。
③ 境界・名義が不明確な土地も
代々の相続で放置された土地には、以下のような問題も。
• 境界が曖昧
• 測量図がない
• 名義が祖父母や曽祖父のまま
• 一部に共有者がいる
これらは“売れない・分けられない”土地となり、相続の足を引っ張ります。
■ 相続診断士×土地家屋調査士の視点：地主家系こそ「見える化」を
土地が多い家ほど、“資産の全体像を把握していない”ことがトラブルの火種になります。
そこで私たちが推奨しているのが、「見える化」から始める相続対策です。
▼ 具体的な対策ステップ
- すべての土地の登記情報を整理
- 現地調査・測量で境界や面積を把握
- 路線価や固定資産評価で価値を試算
- 分筆・換価・代償などシミュレーション
- 専門家を交えて家族会議を実施
これらを踏まえて遺言書や遺産分割方針を事前に整えると、「揉めない相続」の確率が格段に上がります。
【コメント｜相続診断士・土地家屋調査士 竹内貞直】
地主さんの相続では、感情・税金・地元の事情など様々な要素が絡み合います。
「うちは仲が良いから大丈夫」と思っていた方ほど、実際の分割協議でぶつかり合い、関係が悪化するケースを多く見てきました。
兄弟は他人の始まりです、子供が親の財産で揉めないように、遺言を残すのが親の最後の愛情です。
特に土地は資産価値が高いため揉める原因になります。
境界や地積、価値の“見える化”で資産を上げ、遺言で相続争いを防ぎましょう。
■ よくあるご相談内容
✅ 親の名義のままの土地が10筆以上ある
✅ 相続人が複数いるが誰も現状を把握していない
✅ 土地はあるが納税資金が心配
✅ 家族間で相続の話題を出しづらい
このようなお悩みに、相続診断士としての立場から法務・税務・感情面も含めて丁寧にサポートしています。
【相談無料】相続・不動産のことでお困りでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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