土地家屋調査士の仕事の一つに
建物表題登記のための建物調査があります。
一見すると
「建物を測るだけでは?」
と思われることもありますが、実際はかなり頭を使う仕事です。
特に古い建物では
- 図面なし
- 増築あり
- 柱位置不明
というケースも多く、現場調査に何時間もかかることもあります。
今回は実務経験から、
調査士の建物調査で時間がかかる建物ランキングをご紹介します。
第1位 農家住宅(母屋+納屋+増築)
調査士の多くが口をそろえて言うのがこれです。
農家住宅は
- 母屋
- 納屋
- 倉庫
- 離れ
などが後からつながっていることが多く、建物の形が非常に複雑です。
さらに
- 渡り廊下
- サンルーム
- 勝手口増築
などが加わると、建物全体の構造を理解するだけでも時間がかかります。
図面が残っていないことも多く、
現地調査だけで半日以上かかることもあります。
第2位 昭和の増築だらけ住宅
昭和の住宅では
- 台所を増築
- 風呂を増築
- 子供部屋を増築
など、長年の生活の中で何度も増築されているケースがあります。
その結果
- 建物が凸凹
- 屋根段差
- 部屋の寸法バラバラ
という状態になります。
さらに
- 京間
- 江戸間
などの規格が混ざることもあり、建物図面を作る際にはかなり頭を使います。
第3位 柱が見えないリフォーム住宅
建物図面を作るとき、調査士は通常
柱芯の位置
を基準に建物構造を読み取ります。
しかしリフォームされた住宅では
- 外壁サイディング
- 内装クロス
- 断熱材
などで柱が完全に隠れていることがあります。
柱位置が分からないと
- 柱芯間
- モジュール
が読めないため、建物構造の推定が難しくなります。
第4位 温室・サンルーム付き住宅
意外に大変なのが
- 温室
- サンルーム
などがついている住宅です。
理由は
- ガラス面が多い
- 後付け構造
- 寸法が不規則
という特徴があるためです。
レーザー測定機器でも
ガラスはうまく反射しないことが多く、測定が難しい場合があります。
第5位 古い未登記住宅
古い未登記住宅では
- 図面なし
- 建築確認なし
- 増築あり
というケースも珍しくありません。
この場合、調査士は
- 現地調査
- 実測
- 建物構造の推定
を行いながら建物図面を作成します。
単純な作業ではなく、
建物構造を読み解く仕事でもあります。
現場では測り忘れとの戦い
建物調査で意外と大変なのが
測り忘れの防止です。
現場では
- 壁の出幅
- 軒の出
- 増築部分
- 段差
など、確認するポイントが多くあります。
そのため
- 写真
- メモ
- レーザー測定
などを組み合わせて記録を残します。
最近ではスマートフォンのLiDARスキャナなどを補助的に使い、
現場の3D記録を残す調査士も増えています。
建物調査は意外と頭を使う仕事
建物調査は
「メジャーで測るだけ」
と思われがちですが、実際には
- 建物構造の理解
- 増築の判断
- 図面作成
など、かなり頭を使う仕事です。
特に古い住宅では、
現地の状況から建物構造を読み解く力が求められます。
未登記建物の登記相談はこちら
図面がない古い住宅でも、
調査を行えば建物登記が可能なケースは多くあります。
未登記建物や古い住宅の登記でお困りの方は、
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土地家屋調査士・相続診断士
竹内貞直事務所

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