建物調査に12時間かかった家【古い家の建物登記はなぜ大変なのか】

「建物の登記」と聞くと、多くの方は

  • 図面がある
  • すぐ測れる
  • すぐ登記できる

というイメージを持たれるかもしれません。

しかし、古い住宅の場合は事情が違います。

実際に先日、建物調査だけで
約12時間かかった現場がありました。

決して特殊な建物ではなく、地方ではよく見かけるタイプの家です。

なぜそこまで時間がかかったのかをご紹介します。


図面が残っていない古い家

最近の住宅は

  • 建築図面
  • 確認申請図面

が残っていることが多いです。

しかし、昔の住宅では

図面が全く残っていない

ことも珍しくありません。

その場合、土地家屋調査士は

  • 建物の形
  • 部屋の配置
  • 増築部分

をすべて現地で測りながら図面を作成します。


長年の増築で建物の形が複雑に

古い住宅では

  • 台所を増築
  • 部屋を増築
  • 倉庫を増築

など、長年の生活の中で建物が少しずつ大きくなっていることがあります。

すると建物の形は

  • L字型
  • コの字型
  • 凹凸の多い形

になっていることがあります。

こうなると、建物の外周を測るだけでも時間がかかります。


昔の納屋や倉庫もつながっている

地方の住宅では

  • 母屋
  • 納屋
  • 倉庫

がつながっているケースもあります。

今回の建物も、居宅のほかに昔の納屋がつながっていました。

こうした建物は

  • 構造
  • 屋根の形
  • 増築部分

を確認しながら、登記上の建物としてどう扱うか判断する必要があります。


建物の寸法は現地で一つ一つ測る

図面がない建物では、

  • 壁の長さ
  • 建物の出っ張り
  • 増築部分

などを現地で測りながら記録します。

最近はレーザー測定機器などもありますが、
それでも

人の目で確認しながら測る作業

が基本になります。

測り忘れがあると図面が作れなくなるため、
現場では何度も確認を繰り返します。


古い家の建物登記は意外と手間がかかる

今回の建物は

  • 延床面積 約380㎡
  • 増築あり
  • 納屋あり
  • 図面なし

という条件でした。

その結果、建物調査だけで
約12時間かかりました。

もちろん、すべての建物がここまで時間がかかるわけではありません。

しかし、古い住宅では

建物の状況を現地で確認しながら図面を作る必要がある

ため、思った以上に時間がかかることがあります。


古い家でも建物登記はできます

図面がない住宅でも、

  • 現地調査
  • 実測
  • 図面作成

を行えば建物登記ができるケースは多くあります。

「古い家だから登記できないのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、
実際には対応できる場合も少なくありません。


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国土地理院|地積測量図・地図整備について
日本土地家屋調査士会連合会|調査士の業務とは

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