固定資産税の納付書が突然届いた!未登記建物でも課税される理由と確認方法【滋賀県大津市版】

「登記していない建物なのに、急に固定資産税の納付書が届いた…」
「うちの親名義の古い家、そもそも登記すらないのに?」

このご相談、滋賀県大津市・草津市を中心に今年かなり増えています。

結論から言うと——
未登記でも課税はされます。登記の有無は関係ありません。

まずは不安を放置せず、ご自宅の状況を早めに確認してください。

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1|固定資産税は「登記」ではなく“現況”で決まる

「登記していない=税金がかからない」ではありません。

固定資産税の対象は、
“その土地に建っている建物の現況” です。

役所は、登記簿を見るだけではなく、

航空写真

現地調査(資産税課の職員)

隣地・自治会からの届出

売買・相続時の情報

などから総合的に判断します。

つまり、登記がなくても、
「建物が存在する」と認められれば課税されます。

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2|課税台帳の確認方法(最初にやるべきこと)

大津市役所には、建物ごとの課税データをまとめた
「固定資産課税台帳」 があり、ここに載っているかどうかがポイントです。

▼確認方法

固定資産税通知書に記載の「家屋番号」を確認

市役所 資産税課で閲覧申請

相続人の場合は身分証と関係書類が必要

とくに 未登記建物は家屋番号が不自然 になっていることが多く、

番号が飛んでいる

昭和の古い番号のまま

親世代の名義のまま

といったケースがほとんどです。


3|未登記でも課税される典型的なケース


① 昔に増築してそのまま

「母屋は登記があるが、増築部分が未登記」
→ 増築だけ課税されている場合が多い

② 相続した古い家が登記も課税もバラバラ

→ 名義人が亡くなっても課税は続きます。

③ 車庫・物置だけ課税台帳に載っている

登記していない付属建物も課税されます。

④ 空き家を放置していた

空き家対策で都市が航空調査を強化しているため、
「突然課税パターン」が急増中。


4|“誤課税の可能性”は?(正直ほとんどありません)

誤課税の可能性はゼロではありませんが、
役所側は必ず現地確認をしてから課税するため、極めて低いです。

ただし、以下のケースでは誤課税の可能性があります。

物置が壊れて跡形もないのに課税されている

数十年前に滅失したのに、課税が止まっていない

隣地と混同されて課税されている

増築の面積が明らかに違う

これらは土地家屋調査士が調べると、
「課税内容が明らかに誤っている」ことが判明するケースがあります。


5|調査士が確認するポイント(最短で修正できる)

未登記の固定資産税トラブルを処理するには、
次の “現況と課税のズレ” を特定するのが最重要です。

▼調査士が調べる内容

建物の構造・面積・増築時期の確認

市役所課税台帳との比較

古い航空写真・図面の照合

滅失しているかどうか

相続登記の状況

建物の表題登記が可能かどうかの判断

特に、
“未登記のまま課税されている建物”
は、早めに手を打たないと、相続・売却で大きな支障が出ます。

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6|専門家コメント
**土地家屋調査士 × 相続診断士

竹内 貞直(滋賀県大津市)**

「未登記の建物に固定資産税がかかるのは、
“登記がなくても建物が存在する限り課税対象になる”
という税制度の仕組みから当然といえます。

ただ、通知書が急に届いた場合、
“課税内容が正しいのかどうか”
“そもそもその建物は登記できるのか”
など、確認すべき点が多いのも事実です。

大津市や湖西エリアでは、
増築の未登記、書類の紛失、名義のズレ(齟齬)が原因で
相続手続きが止まるケースが目立ちます。

何年も放置するほど手続きが複雑になりますので、
早めに現地の状況を見せていただくほうが
結果として早く・安く解決できます。」


7|まとめ:固定資産税の通知が来たら“放置しない”が正解


内容 なぜ危険?

未登記建物の課税 登記の有無は関係ない
課税台帳とズレ(登記簿と合ってない) 売却・相続で大きく足を引っ張る
誤課税の可能性 少ないが放置すると損する
調査士の現地調査 最短で真実を特定できる

「なんで急に通知が来た?」
「そもそも登記すべき建物なの?」

1つでも気になる点があれば、早めの確認をおすすめします。

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所有者が不明確で、土地や建物が「不動産登記簿」に登録されていない状態のこと。

一般的に「登記漏れ」、「登記忘れ」、「登記されてない」「登記必要?」の建物と呼ばれています。

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📚 参考リンク(公式情報)

法務省|相続登記の義務化
国土地理院|地積測量図・地図整備について
日本土地家屋調査士会連合会|調査士の業務とは

※この記事は、滋賀県大津市の土地家屋調査士・相続診断士 竹内貞直が、相談事例をもとに解説しています。


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